外壁塗装用の主な塗料といえば、従来はアクリル、ウレタン、シリコン、ふっ素の4種類でした。
けれども最近では次世代型塗料ともいえる高品質な製品が、各メーカーから相次いで登場しています。
中でも注目されるのが「光触媒塗料」です。その実際の効果と性能を少しばかり紹介してみたいと思います。
外壁に使われる光触媒塗料の効果
【光触媒塗料の性能その1】セルフクリーニング機能
光触媒塗料の場合、まずは静電気を防ぐ機能があります。
その点で従来の塗料とは異なり、そもそもホコリやちりが付きにくいのが特徴です。また、排気ガスなどの油汚れに至っては、光触媒作用で生まれた活性酸素が分解してくれます。
しかも、光触媒には「親水性」(水になじみやすい性質)がありますから、雨が降れば、雨水が汚れと塗装面の間に入り込み、汚れを浮き上がらせるとともに、きれいに洗い流してしまいます(セルフクリーニング機能)。
外壁塗装に使われる従来の塗料でも、シリコン塗料程度のグレードになると、汚れの付きにくさが際立ってきますが、光触媒塗料は、まさにその一歩先を行っていると言えます。
耐用年数の目安
耐用年数は、大体10年~20年程度。割高感はありますが、自宅の美観をできるだけ維持したいという方には最適な塗料ではないでしょうか。
なお、光触媒作用に必要なのは紫外線ですので、何も直射日光が外壁に当たる必要はありません。
【光触媒塗料の性能その2】空気浄化機能
外壁塗装に使う塗料としては、以上の機能だけでも十分ではないかと思えますが、光触媒塗料の性能はそれだけではありません。
家の周りの空気をキレイにする「空気浄化機能」まであるのです。油汚れを分解したのと同じ活性酸素が、空気中の窒素酸化物を酸化して除去してくれるからです。
たとえば、TOTOのハイドロテクトカラーコートの場合であれば、戸建て住宅1軒を光触媒塗料に塗り替えた時の空気浄化効果は、テニスコート4面分と言われています。
ただ、新しい塗料なので信用しきれない一面も
こういった様に光触媒塗料は素晴らしい商品の様に見えますが、注意すべき点ももちろんあります。
と言うのも、まだ新しい商品の為に実際に塗った家が5年後10年後どうなっているかわからないのです。
最近の遮熱塗料なども「実際に家の中の温度はほぼ変わらない」と言った声も多く聞きます。光触媒塗料も確実な安心を持てるとは言い切れません。
こういった事も踏まえて、知識の深い外壁塗装の会社さんにご相談される事をお勧め致します。